アイデア出しの方法

アイデアを形にして伝える技術

原尻淳一 著

 

「現場の情報力」が何故必要か。

マーケティングの究極は、ファンを増やし売り込みを不要にすることである。

データや他人の話だけでは決して本質に近付けない。

現場でのフィールドワークでは「仮説」と「検証」の2つの段階に分かれてくる。

「参考観察」で思い込みを無くす。

「参考観察」とは現場を体感して、そこから仮説を立てる。

これまで偏見をもっていた現場へ直接足を運び体感して気づきを得る。

そこから今度は、違う立場から物事を確認できることが出来る。

勝手な思い込みや偏見を修正し、意外な発見と仮説を導き出すのに役にたつのである。

当事者に話しを聴く習慣

フィールドワークでは、現場で沢山の人と会うが、そこで重要なのが当事者間である。

当事者の気持ち、当事者の置かれている立場を理解しなければならない。

当事者のインタビューや話し合いを通じて、彼らの思考や心情に対して肉薄すること。

「仮説を生み出す技術」

「仮説を生み出す」技術は、下記の3つに分ける。

カテゴリーネーミング:
集積した情報をカテゴライズして、分類化する。

コネクティング:
情報カテゴリー群を見渡しながら、現場で感じた感覚を総動員して、好奇心で情報を掛算する。
情報を組み合わせることで仮説を立てる。

トヨタ式5W1H:
最後に5W1Hで仮説を深堀して、真因を考えていく。

情報を集める技術・読む技術

一次情報と二次情報とある。

一次情報は、現場で起ったことである。

二次情報とは、戦略的視線で、「確証性」である。

一次情報と二次情報を結び付けてプレゼンテーションを行うとより説得力の増す企画が生まれてくる。

データベースと構築のアイデア発想

知的生産の基本概念、京大式カード⇒KJ法⇒こざね法

京大式カード:
B6サイズのカードで、情報を収集でテーマに関する情報をなるべく沢山書き出し、貯めておくことが目的

KJ法:
似ている情報をグループ化して、名前をつけることで情報集団にしていく。

こざね法:
情報を色々とならべながら物語を作っていく。

型の効用1

アウトプットをどう効率的に生み出すか。

「企画書」と「レポート」と言う形で生み出す。

自分の考えを声に出してテープに録音する。

話す行為は、自分の思考が纏まっていないと出来ない為、自分の考えが纏まってから口述して文章化する。

型の効用2

目次を作る。

目次こそ文章全体の骨格づくりであり、建築家でいえば屋台骨になる。

型の理解:
論文や企画所の基本型を理解し、必要最低限の目次構成のイメージをつかむ。

マンダラードを活用した「思考の断片」出力:
章や節、文章のキーワードを構造化しながら、目次の全体像を浮き上がらせる。

データベースを検索し、「全体像」をリトライト:
浮き上がらせた全体像に更に、具体的にデータストックを見ながら、新たなキーワードを加筆、修正する。

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わかりやすく自分らしい文章術

書くための基本3原則

①書きながら考えない。

筆が進まない状況を考えると考えが纏まらない状況が多い。

先ずは、どのように書きたいのが全体像を書き出してみる。

②紛らわしい文章や複雑な文章を書かない。

同じ文章や同じ言葉を段落で繰り返さない。

無駄な接続詞を省くなどする。

色々な言葉を多様しない。

③ペン・シャープナーを持つ。

「文章のカンを鈍らさない為に読む本や、原稿をかくまえに読むお気に入りの文章」のことを指す。

執筆前にお気に入りの文章を読むことで、文章を書く気持ちを高める。

企画書を書く

「名作ファイル」をつくる。

企画書は、料理で言えばレシピになる。

料理を作るには、レシピを見て手順書通りに作れば、初心者でも食べたい料理が作ることが出来る。

企画書も同じで、読み手が読んでイメージを湧き立てるものでなければならない。

基本項目:(使命、最終目的、手順、時間、予測、失敗)6つの項目で作成することが出来る。