思考力を鍛える方法

外資系トップの思考力

経営プロフェッショナルはいかに最強の解を生み出すのか

麻野信弘 ダイソン

いい意味で疑ってみる、という視点が大事。

今の販売状況は本当にいいのか、届いた情報は正しいのか、ベストの状態ではないかもしれなし、もらった情報が間違っているかもしれない。

実際に現場から上がってきた数字が間違っていたこともある。

世界の動きを知り、分析・検討する軸をもてないと自分の意見を堂々と言えない。

数字は都合のいいように積上げたり先送りしたりできるからもらった数字情報は楽観視しない。

二者択一ではどちらをとっても問題が起こる、あるいは決まらないことが多い。

今まで実施したことのない解決策、そういう第三の道を最初から考える。

上野金太郎 メルセデス・ベンツ

自分の持っている知識や経験をどのように組み立て、相手に投げられるか。

あるいは相手が組み立てた情報をどうやってキャッツできるか。

そこで理解が生まれ、互いに頭の中に浸透していくと、ある種のコラボレーションが生まれる。

自分がどうしたいのか、と未来を考える事こそ思考力であり、その意思こそが、会社の未来を変えていく。

うまくいかなかったのと、失敗は違い、自分の信じるところをあきらめずに追及する。

熊谷昭彦 日本GE

意志決定で重視した判断基準はポジティブと強みを活かすということ。

組織でも個人でもポジティブで自分の強みがわかっていて、それに対して自信と情熱をもっていればどんな環境にあっても光る。

新しいことにチャレンジするチャンスがきたら、とにかくまずトライしてみてみる気持ちを持ち続ける。

最後に決断するのは自分。

でもその前にみんなで考えて意見を聞く。

それが思考のベースになる。

自然体で自分を貫く。

ただし、明日の自分は今日よりも成長していたいという気持ちをもつ。

高岡浩三 ネスレ

日本人ほど本質的に物事を考えない人たちはいない。

考えずに生きてしまっている。

思考力は環境で変わる。

極限まで追い込まれたとき人は考えるようになる。

ならば自分で環境を作っていくことが大切。

ホワイトカラーは考える仕事をしていない。

やっているのは作業。

思考力はトレーニングを受けて高まるものではなく自分で考えていくしかない。

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留目真伸 レノボ・グループ

日本人のアイデンティティはグローバルチームの中ではユニークであり、強みになる。

実行できることを徹底して行う重要性。

組織の実行能力を理解し、同時に自分の能力も理解する。

過去の経験や定石へのこだわりを捨ててその時々の因果関係を理解しつつ、データもない中で挑む。

そういうゲームに強くなければいけない。

目の前の課題から離れてメガトレンドや大きな仕組みをまず考える。

本質とは何かを追及してみる。

西村豊 リシュモン・ジャパン

正しい判断をするために重要なのはベースシナリオを見極める事。

投資判断については何を基準にして比べるかという点。

必要な情報を十分に共有するだけで周りのひとのやる気は大きく変わる

AかBを選ぶにも、そもそも何のためにやるのかという原点が忘れ去られたまま議論されることがある。

起きていることが自分にどう結びつくか、常に置きなおしてみる

日色保 ジョンソン・エンド・ジョンソン

本当にそうなのか、どうしてそうなのか、常にその2つを問い、突き詰めていくと問題の答えが見えてくる。

経験のない仕事はまず現場から学ぶ。

ベテランの話しを聞いたり、本を読んだり、それらの相乗効果で成長は速まる。

考え抜いたら最後は心の強さとガッツが求められる。

問われるのは覚悟。

正しくあれという我が信条。

職位があがるほど大事にしていて常に判断の土台にある。

平野拓哉 日本マイクロソフト

過去の実績や経験、資産…そういうものをいかに捨てられるかによって洞察・本質につながる気づきが得られる。

失望したといわれてショックでしたが、そんなに期待してくれていたのかと刺激になった。

自分の価値観をしっかりもっていたら思考はブレない。

だから自分を理解することが大切。

いると便利な人は作らない、

いなければ自分でやるほかないので本当に大事なことだけを集中するようになる。

本当に必要なしごとが何か、フォーカスして見極めるようになる。

御立尚資 ボストンコンサルティンググループ

課題設定、ユニークな解を創り出す力、実行できる解を選び出す力が思考力。

多くの矛盾をもっていて朝令暮改といわれるが、様々な条件や変化にあわせているだけで理論に破綻はない。

大事なことはベースとなる思考や行動パターンの型を見つける事。

型があるから破る事もできる。

修羅場の経験と現代の教養があってこそ有事のリーダーに必要な直感や勘が磨かれる。

三村浩一 スリーエムジャパン

次に何が起こるのか、想像したり予測したりしながら行動する力が思考力。

特に何のために考えるのか、を意識すること。

決めたことを社内にどう伝えるか、会社が何をしようとしているのかを社員に分かってもらうことは極めて大切。

直接話をすることの意義は大きい。

時間を一番割いてこだわっているところ。

自分に見えてない世界があるということを常に認識しておかなければならない。