3分以内に話はまとめなさい
高井伸夫 著
結論から話す「三分以内話法」を身につけることで、仕事が早く、できる人になれる。
いつまでに、だれが、何をするのかをはっきりさせる。
更に詳しく説明する必要があったら、その後に続ける。
できる人と思われるためには三分以内に話をまとめる必要があり、訓練でできるようになる。
真・善・美の三点について語れば、相手の心に響き、感動を与えられる。
話をするとき、誰でも相手に「感動してもらいたい」と思うはずである。
「真」これは「本音で語る」ということ。
「善」これは「前向きな気持ちを駆り立てる話」
「美」は「表現手段」と考える。
同じことを語っても刺々しい言葉で語るのと、まろやかな言葉で語るのでは相手が受ける印象が違ってくる。
もてなしの心を発揮した「おみやげ効果」で、相手に喜んでもらう。
人との付き合いで「残心」ということを常に考えている。
残心とは一般に「未練、心残り」と解されるが、人と接触を持った場合、忘れられないよい関係を築き、継続していくために残心はとても大切である。
「この人と話ができてよかったな」と思うのはどんな時か?
「おみやげ効果」とは、どんなにささやかなものでもいいから、その人が知りたがっていることを知らせる、あるいは知らずにいたことを気づかせてあげるといった形で、情報、知識、発想、考え方等を「差し上げる」
「教えてやるよ」というような態度は、返って逆効果である。
話のポイントを三つに絞ることで、内容が立体的になり、評価が高まる。
話を始める時に、「理由は以下の三つです」と、論点を数字で示すのはきわめて有益な方法である。
仮にポイントが5,6ある場合でも「三つ」にとどめた方がいい。
そして、「まず、一つ目は…」というように区切りをつけて話す。
聞き手は「三つです」といわれると、一つ目は何か、二つ目は何かと耳を傾ける姿勢に変わる。
これが前もってポイントを「いくつ」と挙げておく理由である。
ほんとに相手を説得したければ、人を見下したりせずに、礼を尽くした会話を心がける。
人と話をする時に、相手を見下した様は態度を取ると、相手の心は開かない。
自分は出していないつもりでも、相手によっては敏感に感じる。

