セルフトーク・マネジメント(テクニック・利用方法)

セルフトーク・マネジメントのすすめ

鈴木義幸 著

 

セルフトークとは、日本語に訳せば「自分の中の会話」である。

「会話」は他人だけでなく、自分との間においても感情や行動に重大な影響を及ぼす。

「会話」の形を変えるだけで、人は大きく変わることができるのだ。

部下が「許せない」という心の中のセリフの代わりに「何があったのだろう?」と意識して発するよにする。

 セルフトークは、自己のアイデンティティ(他人からこのように見られたい)から生まれる心の中の言葉だ。

 人は「実際の私」と「自分のアイデンティティ」の間にギャップが生じたとき、ものすごい不快感を味わう。

 自殺者が増えている。

これもアイデンティティと現実の自己との不一致によるものだ。

たぶん、心の中はマイナスのセルフトークで満たされていることだろう。

 

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人間には「ダブルハート」がある。

前向きなことを言った瞬間に、ほんとはできないという疑いの心も生じるのである。

人間はプラスとマイナスのセルフトークを繰り返す。

 セルフトークと感情は、前頭葉でしっかり結びついており、プラスのセルフトークを繰り返すことによって、行動の要因となる感情を変えていくことができる。

「セルフトーク」こそ、自分をコントロールする最良の方法である。

不安や緊張を生み出す感情・反応で起きる言葉を理性により対応可能な理性・対応を起こす言葉に変えていく。

 どんな人と向き合うときも相手の背景を考え、理性・対応を起こす言葉を発することができるようになれば上手くコミュニケーションが取れるようになるのでぜひ実践してみてほしい。