アルバイトだけでもまわるチームをつくろう
鈴木亮 著
アルバイトスタッフには、責任感と素直さが絶対の武器となります。
営業、事務、工場作業、どんな職種であっても、すべてのアルバイトスタッフはとても大きな責任を背負って仕事をしていることが多いのです。
彼らの負う責任に関して重要なのは、彼ら自身がその責任の大きさを認識して仕事をしているかです。
人物評価のみでアルバイトを評価することは、私も賛成です。
アルバイトに最低限必要なものは、素直な性格と責任感です。
この2つさえあれば、教える側が愛情をもって教育することで、大きく変わることができるからです。
アルバイトを募集する場合に、既に働いているアルバイトスタッフから紹介してもらう方法も有効です。
それは、A級は A級を連れてくる、B級はC級を連れてくるという友人紹介の法則です。
「一番働きにくい現場は?」という質問に対して多かったのが、説明が少なく、何をして良いかわからない現場というものでした。
事細かく指示を出し、目的を共有するような少しうるさく感じる現場は、アルバイトスタッフにとっては実は働きやすい現場なのです
【採用時の「聞くスキル」のチェック内容】
・相手の目をしっかり見ているか?
・話の内容に合わせて表情をつくっているか?
・程よく(10秒に1回程度)目線をずらしているか?
・程よく相づちをしているか。毎回の相づちは逆効果?
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・声と頭の両方を使って相づちができているか?
・メモをとっているか?
・復唱しているか?
・相手の認識とのズレを確認し、自分に求められていることとその他不明な点を質問できているか?
アルバイトスタッフにとって名刺をもらうことはうれしいことなのです。
マニュアル化されたサービスには私も疑問を持ちますが、マニュアルは絶対に必要です。
マニュアルがなくては、最低限のサービスを共有化することができないからです。
基礎の上に、はじめて個性のあるサービスが確立されます。
「アルバイト」と呼ぶことのデメリットを考えて、別の名前で呼ぶようにしましょう。
マクドナルドにはアルバイトの昇進制度があります。
「クルー」→「トレーナー」→「スター」→「スウィングマネージャー」というように段階的な役職があり、時給も昇進するごとに上がっていきます。
マクドナルドは「クルー」、スターバックスは「パートナー」、ディズニーランドは「キャスト」と、各自こだわりが見られますね。