雑談力が上がる話し方
30秒でうちとける会話のルール
齋藤孝 著
雑談をする力。
相手との距離を縮め、場の空気をつかむこと。
話し上手と雑談上手は違う。
必要なのは、会話力ではなくコミュニケーション力。
「中身がない話」であることに意味がある。
たった30秒で、あなたという人間が見破られている。
雑談というのは、あなた自身の人間性とか人格とか社会性といったものがすべて凝縮されている。
たった30秒のムダ話には、そのような大事な意味がある。
気まずくならない能力=雑談力があると、人間関係も仕事も一気に開ける。
相手との「気まずさ」を解消し、場の空気を作り、互いの距離を縮める能力である雑談力を身に付けることで、人間関係も一気に開ける。
トークや会話術とは違う雑談の5つのルール。
①雑談は「中身がない」ことに意味がある。
②雑談は「あいさつ+α」でできている。
③雑談に「結論」はいらない。
④雑談は、サクッと切り上げられるもの。
⑤訓練すれば誰でもうまくなる。
雑談でつながりを確認する。
雑談を交わすことは、居場所のない、所在のない状況に置かれたとき、自分との周囲のつながりを確認できる手段でもある。
雑談は人を孤立から救うだけでなく、見ず知らずの人と人とを結びつける格好の糸口になる。
私たちの中にある、「甘え上手」を取り戻す。
今の日本人の課題は、「上手に甘えられないこと」。
「相手に依存する精神的な弱さ」とは性質が異なる。
人は誰もが本当は話したがり屋。
「話す」というのは何よりの健康法。
人はみなストレスを解消して元気になれる。
大人は若者のムダ話を聞きたがっている。
若者のムダ話は、以外にもバリューのあるもの。
知らぬ間に私たちは、雑談に影響されている。
雑談で自分が聞いたことや話したいことに、自分自身が影響を受けている。
雑談を利用して自分自身の視野や感性、好奇心の幅を広げることが できる。
雑談力は、生きることそのもの。
雑談力がある人とは、雑草力のある人。
自分が強く生き抜くための力でありながら、同時にその力は、周りの人々を生かす力にもなる。