「テンパらない」技術
西多昌規 著
スピードについていくのにヒイヒイいっている苦しいところに、さらに高いクオリティを求める日本社会は「テンパる要因」だらけ。
良いテンパリと悪いテンパリ
良いテンパリ:
適度なプレッシャーを受け、自分でなんとかコントロールできる状態。
悪いテンパリ:
自己コントロールがまったく効かない状態。
「テンパる」は「キレる」黄色信号
爆発とは「テンパリ」が暴言・暴力など行動化してしまうこと。
良いテンパリへの変換方法を習得するのが近道である。
テンパリ続けると、パフォーマンスが下がる。
緊張が強すぎると、脳の「ワーキングメモリ」機能が低下する。
慢性的なテンパルは、うつにつながる。
テンパっているのに気がつかない危険。
病識をするためには、他人の評判や指摘を素直に聞く。
テンパってしまったときの応急処置
テンパった時の自分や他人の姿を思い出す。
一時戦線離脱をはかる。
集中時間を15分に限定する。
ポーズ(一時休止)を入れる。
お腹に力を入れてゆっくり息を吐く。
口元を大きく動かしてゆっくりしゃべる。
とりあえず相手の話を聞くことに集中する。
キレそうになったら、家族やペットの写真をすかさず見る。
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テンパらないための生活習慣
優先順位をつける訓練を怠らない。
とにかくメモして脳の負担を減らす。
朝の準備は前日の夜に済ませておく。
メールチェックに消耗しないよう、こまめにチェックし文章は思い切って簡素化する。
週に一度はまとまった時間を作る。
食事は腹八分目に抑える。
睡眠不足はテンパる最大の要因である。
テンパらない人格をじっくり育てる法
手本にするメンターを持つ。
新しい経験を恐れない。
「想定外」を引き受ける。
まじめな「愛されキャラ」を目指す。
悪い完全主義を捨てる。
倫理観を一段だけ下げ「プチいい加減」になる。
ゼロリスクなどありえないことを頭に入れておく。
子供やお年寄りをふれあう時間をつくる。
仮説を立てる力を養う。
他人の冷静なアタマで考えてみる。
周囲をテンパらさせないコミュニケーション術
他人をわかりあえないことが普通と考える。
他人の悪口を言わないと決意する。
上手なアイコンタクトを心がける。
周囲がテンパっているときこそ、落ち着くチャンス。
テンパった相手とは、目線の高さを同じにして話す。
テンパっている上司には近づかない。
部下には冷静にかつ論理的に叱り、笑顔で送り出す。
テンパっても成長できるポジティブ反省法
テンパる経験も貴重な財産と思う。
反省には必ず褒美を混ぜる。
テンパりやすい状況リストを作る。
万が一キレてしまったら、すぐ謝る
自分がテンパってかけた迷惑には、謝罪と感謝を
一度キレてしまったら、二度とやらない。
お酒でウサを晴らすのは逆効果。
イヤな事は寝て忘れるを実践する。