会社の利益の仕組み

なぜ、あの会社は儲かるのか?

山田英夫 山根節 著

競争戦略

コスト・リーダーシップ戦略

価格以外の要素で、顧客から違いがあると識別される

何かで差をつけて競争する戦略

特定の買い手や市場、製品の種別などに資源を集中する戦略

差別化はどうすればできるか

製品による差別化

サービスによる差別化

スタッフによる差別化

チャネルによる差別化

イメージによる差別化

見える部分と見えない部分

オリエンタルランドは、”夢とおとぎの国”を追求しているが、見えない部分では正社員の比率を抑えて人件費を抑えた非正規社員を中心にオペレーションが行われている。

松下とキャノンはどこが違う

キャノンのビジネスモデルは、ハードは安く提供しても後から消耗品で利益回収を続ける「累積型モデル」である。

対照的に松下の事業は「売り切り型モデル」である。
製品を販売した時点では売上げは立つものの、それでビジネスは終わる。

無限の組み合わせを持つ商社

「損して得とれ」総合商社モデル

かつて象徴的に「ラーメンからミサイルまで」といわれたモデルである。

世界のどこかにニーズがあり、それを満たすニーズが世界のどこかにあれば、両者を組み合わせるマッチングビジネス。

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顧客維持

会社の売上げは、二つの顧客から成り立っている。
(リピーターと新規顧客)

シェアを増やせば利益が出ると考えがちだが、新規顧客を獲得するコストは既存客を維持するコストの5倍かかる。

顧客を維持することが重要である。

その指数がCSIである。

五つの競争要員

業界内の競合が多く競争が厳しい。

繁忙期や閑散期のパワーシフトにさらされる。

業者に頼らない”中抜き”が可能になったことで利益率が低下。

新規参入が容易になった。

代替えが可能。

 

優良事業だけでは大きくなれない

主力製品だけに頼っていると企業は長期的な成長が望めない。

圧倒的なシェアをもって毎年多くのキャッシュフローを得ていても、投資する事業が本業でしかない為に再投資先が限定され、GNPの伸び率を大幅には超えない。

実際は日本の経済の中で縮んでいる。

赤字なのに会社が買える?

株式時価総額をパワーにして購入することは可能。

「赤字のからくり」がある。

本来企業が赤字になるのは、売上げが少ない場合か費用がかかりすぎている場合。

製造費用、営業経費、金利を差し引いた経常利益が黒字である場合、特別損益の場合がある。

経営資源

財務資本

物的資本

人的資本

組織資本