40歳からの人を動かす「表現力」
中島孝志 著
報告をするときは勝手に概数になどせず、正確な数字で表現する。
概数だと報告者が本当に正確に数値を把握しているか疑われる。
細かい数値まで正確に伝えることにより、報告者はきっちり数値を把握していることが伝わる。
時間を約束するときは「六時三分」とか「六時五分」というデジタル指定がよい。
なぜ、デジタル指定がいいのか?
時間が前後しないからである。
約束の時間をデジタル指定にすることにより、時間がぶれなくなる。
総花的でなく、ひとつのテーマをきちんと話す。ここから逸脱しないこと。
話がいろんなところに飛ぶと、理解できなくなる。
ひとつのテーマをしっかり意識して話をしなければならない。
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人が強烈に頭の中にインプットするためには条件がある。
意外性、ユーモア、そして、絵やイメージで覚えられるかどうか、だ。
商品説明は誰でもできる。
しかし、説明しすぎると売れない。
説明は一方的であることを意識し、お客様から要望、ニーズを最初に聞きだすようにしなければならない。
話す前に聞け。
聞くことがベストの表現だ。
知っていることや相手が言おうとしていることを、先回りして話してしまうことがあるが、非常に失礼であることを意識し、やめる。
営業でも基本は聞くことからだと意識し、いろいろ話が聞きだせるよう注意して会話する。
的確な質問が有効。
人間というのは話を聞いてくれる人に心を開くのだ。
自分の意見を押し付けたりせず、まず人の話を最後まで聞くよう意識する。
そして、理解するよう勤める。
企画書、手紙、メモなどは、
①シンプルで、
②簡潔で、
③わかりやすい、
内容を心がける。
伝えたい内容について頭の中でよく整理し、しっかり理解しておくこと。
それができているかどうかは、そのことについて書いた時に表れる。
普段から整理しておく癖を身につけなければならない。
説得力の源泉はふたつある。
ひとつは徹底的に聞き、徹底的に伝えること。
もうひとつは、きちんと納得してもらえるような方法を考えること。
まず相手を理解し、その上でしっかりこちらの考えを伝えなければならない。
納得してもらうにはノウハウやスキルを活用しなければならない。
伝わる表現とは相手のレベルに合わせる。
難しいことを簡単に説明できる。
本質を狙って外さない。
この三つがポイントである。
伝える内容は、相手と同じ価値観、生活観、体験、情報の質的・量的レベルなどでなければピンとこない。
相手についてよく知った上で、伝える内容について自分の中で何度も落とし込み、話すテーマをひとつに絞って意識して話をしなければならない。