松下幸之助の本【リーダー】

リーダーになる人に知っておいてほしいこと

松下幸之助 著

 

物事の本質を見る眼

素直になれば、物事を色眼鏡で見ないようになる。

赤は赤、黒は黒に見えるようになる。

本質が見えるようになる。

そうすると過ちが少なくなる。

融通無碍な人間になれる。

正しさを貫く

戦術、戦略も大事。

しかしそれ以上に何が正しいかということを忘れてはいけない。

そうでなければ、大事は決行できない。

客観的にみること

自分の主観で見ると、たいてい間違う。

客観的に物事を見る。

つまり、素直に物を見ることが大切である。

自分の境遇を受け入れる

貧しい事が、幸となるか不幸となるか、それば自分次第である。

自分の境遇を素直に受け入れて、それを生かせばよい。

運命をかける

悲観したり、思うようにいかなかったり迷うこともある。

もうこれしかないと運命を掛けることが出来るかどうかが、成功と失敗の分かれ道となる。

その日その日を生きる

人間は大きな運命の流れの中で生きている。

その流れに素直に乗るには、まずはその日その日を充実させていくことが大切である。

すべてのものが生かされている

すべてのものが、すべての分に応じてこの世に生かされている。

人知が進めば、それはいつの日か実現するはずだ。

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苦労と生きがい

何もかも自分の思う通りになるなどと考えない事。

辛抱、苦労があって当然と割り切ってやる。

いずれその苦労は生きがいとなる。

仕事の苦労と困難

多少の苦労、困難の無い人生はさびしい。

だから、苦労はかってでもする方が良い。

成功したときに自分の人生を語る上でも苦労の物語があった方がいい。

正しい想いは必ず成就する

まずは思うこと。

それが正しい想いであれば必ず成就する、成就しないのは、他が悪いのではなく、自分自身に過ちがあると思うこと。

何事にも熱意が必要

何事にも基本となるのは熱意である。

四六時中頭の中は仕事のことでいっぱいになる。

そうなると不思議なもので新しいことが浮かんでくる。

浮かばないとしたら、それば熱意がないことである。

僥倖(ぎょうこう)を待ってはいけない

随所に縁はある。

縁を求めていけば、すべてが自分に繋がっていることが分かる。

失敗して叱られてもそれを「縁」と思える人は強い。

簡単な第一歩から始める

武士は、いずまいを正すこと。

つまり座ることが基本だった。

仕事にも礼儀がある。

挨拶や掃除は業績とは一見関係ないように思える。

けれども、人間としての基本でありきわめて大切なことである。

自分を使いこなす

人間の心は伸縮自在である。

まずは自分の心を使いこなすこと。

自分を使いこなすことができないようであれば、他人を使いこなすこなすことなどできるわけがない。

和が無ければすべて無となる

和を第一とする、和無くしては強い力は生まれない。

それを頭でわかるのではなく、心に入れておくこと。