あたりまえだけどなかなかできない 聞き方のルール
松橋良紀 著
聞く技術の重要性
会話がうまくいかない理由は、話を聞くのが下手な場合がほとんど。
大事なのは、自分のことを話さず、常に相手に意識をむけること。
3つの「きく」の違いをしる
聞く:hear:耳に入ってくる音や言葉を認識する。受動的な「きく」
聴く:listen:能動的で相手の感じたこと、伝えたいこと、言いたいことを理解しようと耳を注意深く傾けること。
訊く:ask:自分が知りたいこと、自分が質問したいことを尋ねる。
聞くのをさまたげる「ブロッキング」
「ブロッキング」があると相手の気持ちを受けとめるのを邪魔してしまう。
①思い込み
②説教したくなる
③説得したい
④意見を言いたい
⑤押し付け
⑥先読みする
⑦自分の興味関心だけで聞きたくなる
⑧評価したい
⑨都合のいいように整理したい
⑩常識的に考える
⑪あの人といっしょだと思う
聞く割合と話す割合
話す割合は30%でもしゃべりすぎ。
相手の話を聞くというのは、相手の心をつかむこと。
自分が話し上手・聞き上手と勘違いしている人が陥りがちな失敗
相手の感情をないがしろにしてしまう。
相手の感情・気持ちを受け取らずにはぐらかしてしまう。
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嫌われる6つの聞き方
①話を聞く時に腕組みをしてしまう。
②相づちを打たないできく。
③相づちを打ちすぎる。
④目を見ないで聞く。
⑤手を動かしながら聞く。
⑥口を閉じて聞く。
姿勢のページング
相手に波長を合わせる技術=ページング
人は自分に似た人が好きなので、共通点を探そうとする。
有効な姿勢のページング
椅子に座る時は、相手が深く座っている時には自分も深く、浅い時には浅く座る。
胸を張っているようなら胸を張る。
足を組んでいるようなら同じようなポーズをとる。
沈黙を作れるのが聞き上手
沈黙する時間を大事にできるかどうか、が聞き上手の条件。
一番言いたいことや本当に伝えたいことは、すべてを話し終えた後に出てくることが多い。
呼吸を相手に合わせたり、ゆったりとした表情で待つことが大切。
5つの意識レベル
意識を相手のどこに向けて聞くかは、ニューロ・ロジカルレベルを知ることが大切
①環境レベル
②行動レベル
③能力レベル
④信念・価値レベル
⑤アイデンティティレベル
話の締めくくりは感謝を示す
会話の終わらせ方が人間関係をよくする。
自分のために時間をとってくれたことに感謝する。
自分を見込んで話をしてくれたことに感謝する。