会社のムダを「見える化」する技術
正木英昭 著
ここでの「ムダを捨てる」には、
1.量の改革に不要なものをなくす、多すぎるものを少なくする。
2.質の改革に複雑、過剰なものを簡素化、統合する。
この「不要なもの」「量の過剰」と「複雑・過剰なもの」を「ムダ」と表現する。
ムダの発生原因
1.安心料
2.知識不足
3.無関心
4.無責任
仕事は「部分最適」ではなく、会社の「全体最適」でなくてはならない。
上流(発生源)に行けば行くほど対策が容易になる、効果が大きい。
サービス業の設計(企画・開発)活動とは「ビジネスモデル」の提供。
より良い品質、より安いコストで、より早くサービスを提供すること。
品質を工程内でつくり込み、次工程に不良品を流出させない。
見つけた不良品は、その場で原因究明、対策を実施する。
ポカヨケを工夫する。
誰が作業しても失敗しない道具、仕組みをつくる。
失敗しそうになったら、警告する仕組みをつくる。
失敗、勘違いを防ぐ表示、置き方にする。
不良データベースをつくる。
不良発生時の情報を日々入力する。
キーワードで不良情報を検索できるようにする。
データベースの活用状況を調べ、さらに改革する。
標準作業の手順
QA表(Quality Assurance)
設計仕様を守れないとき、どんな不具合が起きるか、それを防止するチェック方法などを設計から製造に示すもの。
FMEA表(Failure Mode and Effect Analysis)
データベースなどから過去の設計上の失敗、不具合を検索し、その予防策を新たな設計を予め織り込む手法。
捨てる基準
物理的基準
置ける場所、空間を規制してそれ以上置けなくする
時間経過基準
規則、ルールが守られない。
過剰・重複などで現場の重荷になる。
内容があいまいで不適切(精神論的で具体的な行動に結びつきにくい)
周知徹底させる努力が足りない。
監視、罰則のしくみがないから弱い。