発達障害に気づかない大人たち
星野仁彦 著
【発達障害の特徴】
不注意
気が散りやすく、集中できない。
多動性
いつも落ち着きがなくソワソワしている。
衝動性
後先考えずに思いつきでパッと行動してしまう。
【発達障がい者が仕事をうまくこなすには】
仕事をうまく進めるコツ
「やるべきこと一覧」でスケジュールを管理する。
物事を順序立てて考える癖をつけること。
段取りよくするには自分専用の作業マニュアルを作る。
仕事は小分けしてできることから順番に片づける。
【コミュニケーションのコツ】
相手を怒らせてしまったときは、とにかく謝る。
言ってはいけないことの経験値を少しずつ上げていく。
相手の考えや気持ちは状況観察で学び、覚える。
【職場環境をよくするためのコツ】
感覚過敏には刺激を緩和するツールを活用する。
聴覚過敏なら耳栓やイヤホンタイプのノイズキャンセリングヘッドホンを活用する。
パニックになりそうなときはクールダウンを心がける。
【職場で発達障害者を活かすには】
仕事の進め方に問題がある場合
「作業マニュアル」とスケジュール表を作る。
いつやればいいのか?
どこでやればいいのか?
何をやればいいのか?
いつまでにやればいいのか?
どれだけのことをやればいいのか?
などを分かりやすく明示すること。
仕事の能率の悪さは目標管理で改善を促す。
【コミュニケーションに問題がある場合】
曖昧な表現は避け、具体的に伝える。
字義通りに言葉を受け取る傾向のある人に比喩や冗談は禁物。
指導や注意はできるだけ穏やかに行う。
大声で話したり、怒鳴ったりといった感情をむき出しにした指導や注意は厳禁。