最初の7秒で心をつかむ話し方
近江昇 著
人はその話を聞くか、聞かないか、たった7秒から20秒の間に判断しています。
読む気にならない文章があるように「聞く気にならない話」があります。
それらは総じて「話が長い」のです。
「この人優秀だな」と感じた人の話は、例外なく短いのです。
話がコンパクトにまとまっています。
そこで彼らの特徴を調べました。
その結果、「20秒以内」で話していたのです。
研修が始まる前に明らかに興味のない専門的なDVDを見てもらい、どのくらいの時間で飽きるのかを測定したところ、早い人で7秒、遅い人でも20秒を超えるとネガティブな反応を示すことがわかりました。
この実験から「7秒以上20秒以内」が話をするときのキーワードとなると思ったのです。
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多くの場合初対面のお客様は、訪問した営業マンに対して次のような強い警戒心を持っています。
会社の名前を聞いたことがないけど、どんな会社だろう?
電話がかかってきたけど、どこでうちの会社のことを調べたのだろう?
うちの業界や会社のことをどれだけ知っているのだろう?
この営業マンはどんな人だろう?
これはお客様が口にしない「心の声」です。
この心の声を営業マンが代弁してお客様を共感させるのです。
話の出だしは「ゆっくり、声を大きく、強く」してください。
誰でも出だしは緊張して早口になります。
出だしは「ゆっくり」を心がけてください。また、出だしの声は「大きく、強く」です。
話の出だしが「小さい、弱い」と、そのあと、声を大きくしにくくなります。
また、抑揚をつけて話すこと。
抑揚をつけるポイントは、「重要な点」です。
「人間関係の達人」と言われる人は「感情の言葉」をよく知っているのです。
まるでアーティストのようでした。
ちょっとした感情の違いにも「的を射た感情の言葉」を使うのです。
作詞家になれるのではないかと思うぐらいです。