仕事の効率を上げる方法

仕事がうまく回り出す感情の片づけ方

中野雅至 著

 

長時間働いていても仕事がはかどったという実感がない理由、それは感情を揺さぶられている時間があるから。

心の乱れから仕事がはかどらず、結果、能率や効率が落ちている。

上司からの些細な小言で悩む。

職場の同僚の話に聞き耳を立てる。

クレームなどのトラブルでピリピリしている中にいる、など。

日本人の多くは「感情労働」をしている。

日本人は「メンタルロス」、感情の乱れからくる時間のロスが多い。

人事評価

上司の顔色

リストラ

ホワイトカラー労働には感情の起伏がつきもの。

だからこそ、

「調子がい悪い時間をなるべく短くする」

「調子の良い時にはできるだけたくさん仕事をする」

ことが大切。

 

メンタルロスを生み出しやすい日本の職場

その原因は、

正社員の激減で仕事量が大幅に増加。

リストラにおびえる毎日。

労働市場の流動性が低すぎる。

「できる人」の基準があいまい。

上司の指示が全てということが多い。

集団労働での一番の犠牲者、それは管理職

管理職は仕事を他人に依存せざるを得ない比重が増える。

自分でやるよりも部下を動かすほうが大変。

上司の顔色を窺っている管理職が出世しやすいという会社も多い。

部下に依存しやすい上司は部下からの突き上げに負けやすい。

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気持ちを切り替えても感情は整わない。

人間の性格は短時間では変わらない。

現実を受け入れる=どうせ失敗しても命までは取られない、という考え方も時には重要。

バランスが重要

職場の空気におどおどするようでは仕事はできないが、鈍感すぎると出世できない。

自分で気持ちをコントロールするためのスイッチを見つける

歩いてみる

深呼吸

トイレに行く

自分のペースで仕事をするコツ

仕事のルーティン化

常にやるべき仕事に囲まれておき、目標設定する。

達成度に心を向かわせる。

仕事の整理をする(短期、中期、長期)

早朝出社してみるなど、他人との時間をずらす

感情のムラを防ぐ仕事の組み合わせ

ビジネスマンの仕事には「読む」「書く」「調査する」「分析する」「アイデアを考える」「口を使う」の6つがある

この6つを混ぜ合わせると飽きない。

ポイントは自分のリズムを作ること。

午前中は考える仕事、午後はルーティンなど。

仕事のリズムの作り方

頭が最もさえる時間を発見する。

やりたくない仕事を見つける。

この2つを知り、

もっとも頭がさえる時間に「考える仕事」を持ってくる。

それ以外の時間は得意な仕事と苦手な仕事をを交互に混ぜる。

やりたくない仕事でも30分やってみる、それでも続かなければ、他の仕事に手を付けてみる。

気分転換に「雑務」をはさむ。(コピーなど)

 

誰かや何かに振り回されないための技術

若手社員が職場を居心地悪いと思う理由

・役割分担が不明確。

・仕事が分からない。

・上司が理解できない。

・職場の雰囲気に理不尽さを感じる。

・将来の不安。

上司の「下請け」仕事ばかりしない。

仕事をするときは前例を徹底的に研究する。

3人以上に聞いてみる。

上司に確認するタイミングを知る。

管理職の仕事がどんどん片付く秘密

上司と部下に挟まれて息苦しい思いをしないために。

管理職と部下はお互いに接触したくない、という思いを利用する。

管理職には「最近の若者はわからない」と言い、部下には「上司は怖い」という。

管理職は若手に難しさを感じて自分への依存度が増し、部下は上司を怖がって、自分への依存度が増す。

そうすることでこの両者の仕事をコントロールできる。

「無事これ名馬」が最大の商社

イラ・ピリ・ザワの職場に気を遣って自分の仕事がはかどらないというのはバカげたこと。

損をするのは最終的に自分。

最終的に自身が心身を健康に保ったものが勝者となる。

日々の評判ではなく、長期戦の構えでマイペースを貫くことが将来の飛躍につながる。