粗食のすすめ

病気にならない夜9時からの粗食ごはん

幕内秀夫 著

総務省が2011年に実施した社会生活基本調査によれば、夕食の開始時間の全国平均は19時06分だが、都会の会社勤めしている人は早くて21時、場合によっては23時以降という人も多い。

かつての日本人は朝食6-7時、昼食12時、夕食が18-19時であり、夕食から翌日朝食まで約12時間空いていたので夕食をたっぷり食べても翌朝には腹が空く状態だった。

現代は”夕食”を21時以降にたっぷり食べることで、消化しきれず翌朝に胃がもたれ、寝起きもスッキリせず、だるいまま出勤している。

夜21時以降食べるのは夕食ではなく”夜食”という自覚を持つことが重要。

夕方18時頃に夕食が取れない人は、18時ごろでんぷん質のものを(おにぎりや海苔巻き)を買ってきて食べておき、夜遅く家に帰ってきても油分の少ない軽い食事で満足出来るはずである。

多くの人が缶コーヒーやお菓子で小腹を満たして、ちゃんと家で食べようとすると、結果として油と砂糖(糖質)だらけのドカ食いとなってしまう。

夜遅くに何を食べるかは、22時過ぎは胃や腸がうまく働かない時間なので、病気になった時に同じ状態と考えて、お粥やお茶漬け、そうめんなどお腹に負担が掛からないものを食べる。

朝電車で爆睡している人は夜の食事が上手くいっていない典型。

夜中満腹で消化しきれず食べ疲れ胃疲れで寝てしまう。

朝の爆睡は病気の初期症状である。

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夜お酒を飲む人はビールを控える。

ビールはそれ自体はカロリーはないが、満腹感を狂わすのでドカ食いとカロリー過剰をもたらす。

ビールは揚げ物や中華が食べたくなり、ワインは肉や乳脂肪を摂取したくなるが、日本酒や焼酎だと冷奴、漬物、刺身のようにあっさりとしたつまみで良くなる。

塩分は体に悪いというのは間違った健康常識。

最近の研究では食塩摂取と血圧の上昇は必ずしも関係しないということが分かっている。

塩分は体の塩分濃度=命に関わる味なので辛過ぎれば舌が受け付けないので、取り過ぎることはない。(味覚異常がない限り)

糖質制限食ブームは何年かに一度起こるブームである。

どんな食事療法でも大勢がやれば良くなる人が1人はおり、その人を取り上げているので、万人に効くことはなくそのうちにリバンドしたという悪い噂が出てその食事療法ブームが終了するというパターン。